「h&sシャンプーが販売終了したって本当?」「どこにも売ってないんだけど…」
そんな声がSNSで広がっています。長年P&Gのスカルプケアを代表してきたh&sシリーズだけに、突然の“終売”に驚いた人も多いでしょう。
実は、h&sシャンプーは一部シリーズが生産終了となりましたが、ブランド全体が消滅したわけではありません。
背景には、ヘアケア市場の変化やP&Gによるブランド再編の動きがあり、今後のラインナップにも注目が集まっています。
この記事では、h&sシャンプーが販売終了といわれる理由や、実際にどの製品が終売になったのか、
さらに“香りや仕上がりが近い代替シャンプー3選”までわかりやすく紹介します。
h&sシャンプーが販売終了といわれた理由
SNSで広がった「販売終了」説
h&sシャンプーの「販売終了説」が浮上したのは、2023年後半から2024年前半にかけてのことです。
多くのユーザーが「ドラッグストアで見つからない」「在庫限りの表示が出ている」と投稿し、話題が一気に拡散しました。
特に都市部の店舗では旧ボトルデザインが姿を消し、SNS上で「もう買えないのでは」と不安の声が高まりました。
一方で、通販サイトや一部スーパーでは在庫が残っており、「地域によってはまだ買える」という意見も見られます。
実際に販売が終了したシリーズも
筆者が2025年春に店頭で確認したところ、「h&s モイスチャー」「h&s ボリュームアップ」などの旧シリーズは在庫限りの表示が目立ちました。
販売終了の動きは確かに見られますが、これは特定ラインに限定されており、ブランド全体の終売ではありません。
SNSの反応を見ても、「長年愛用していたから寂しい」「後継モデルが気になる」といった声が中心で、
ネガティブというより“名残惜しさ”のほうが強く感じられます。
「販売終了」と言われたきっかけとは?
公式サイトから一部ラインが削除
販売終了の噂が一気に広まった直接のきっかけは、P&G公式の製品ページから一部h&sシリーズが消えたことです。
この変化が「ブランド全体が終了した」と誤解され、SNSで急速に拡散しました。
しかし実際には、P&Gはスカルプケア市場の再構築を進めており、h&sブランドの中でも一部製品は継続販売されています。
パンテーンやハーバルエッセンスなど他ブランドのスカルプラインを強化しており、商品整理の一環とみるのが妥当です。
P&Gのブランド再編が背景に
この再編は、P&Gが柔軟剤や洗剤など他ジャンルでも進めている「ブランド統合・再編戦略」の一部です。
つまり、販売終了は“終わり”ではなく“整理と再構成”のプロセスに過ぎません。
筆者の見解としては、SNS上での“終売騒動”は、企業側の発信が控えめだったことも誤解を生んだ要因と感じます。
ただ、h&sがこれほど話題になるのは、それだけ長年多くの人に愛されてきたブランドの証拠とも言えるでしょう。
h&sシャンプーは本当に販売終了?P&G公式の発表内容を確認
公式の見解は「一部製品の終了」
h&sシャンプーが完全に販売終了したという情報は誤解です。
P&Gのお客様相談室によると、2024年に一部シリーズの製造を終了したのは事実ですが、
ブランド全体としては引き続き販売を継続しているとのことです。
終了したのは主に旧パッケージや、需要が減少した一部ラインで、
人気が高かったスカルプケア製品やミセラータイプは引き続き流通しています。
このため、SNSで見かける「もう買えない」「ブランド消滅」といった投稿は、
実際には販売縮小やリニューアルの途中段階で生じた誤解といえるでしょう。
継続販売されている商品も存在
現在も一部のドラッグストアやオンラインショップでは、「h&s PRO」や「ミセラーシリーズ」が購入可能です。
特にPROラインは、頭皮環境の整え方や泡立ちの良さが好評で、リピーターも多く見られます。
また、P&Gはパンテーン・ハーバルエッセンスといったブランドのスカルプラインを同時に拡充しており、
今後はこれらを中心に「スカルプケア市場の再編」を進めていく方針が示されています。
つまり、h&sが担ってきた役割は形を変えて継承されているのです。
h&sシャンプー販売終了の理由:時代の変化とブランド戦略
スカルプケア市場の変化が影響
h&sシャンプー販売終了(または縮小)の背景には、スカルプケア市場の多様化があります。
近年は「香り」「成分」「デザイン」などにこだわるブランドが増え、
若年層を中心に“機能より感覚”を重視する傾向が強まっています。
かつて「頭皮ケア=薬用感」のイメージが主流だった時代に比べ、
現在はボタニカル系やナチュラル系の需要が拡大。
その結果、従来の医薬部外品シャンプーがやや古く見られるようになったのです。
こうした嗜好変化に合わせるため、P&Gはブランド再構築を進めていると考えられます。
ブランド統合・再編の流れ
もう一つの要因は、P&G全体で進むブランド統合の流れです。
たとえば柔軟剤の「ソフラン」や「レノア」など、他のカテゴリーでも商品整理やシリーズ再編が行われています。
グローバル企業としてのP&Gは、同じ機能を持つ製品を整理して、
より明確なブランドポジションを打ち出す戦略を取っているのです。
h&sも例外ではなく、「スカルプ=h&s」というブランド軸を維持しつつ、
新ラインや他ブランドへの機能統合を通してリブランディングを図っている段階といえます。
これは単なる終売ではなく、「再編によるブランド再生」のプロセスなのです。
h&sの代わりはある?香り・仕上がりが近い代替シャンプー3選
① パンテーン ミセラーシリーズ
最もおすすめなのが、同じP&Gが展開する「パンテーン ミセラーシリーズ」です。
h&sと同じく頭皮ケアを重視した設計で、軽やかな泡立ちとスッキリした洗い上がりが特徴。
特に「ピュリファイ&リチャージ」は、頭皮のベタつきを抑えつつ髪をふんわりまとめたい方に最適です。
筆者自身も使用してみましたが、洗い上がりの清涼感はh&sに非常に近く、
香りも爽やかで“後継ポジション”として違和感がありませんでした。
同社の再編方針を踏まえると、h&sからの移行先として最も自然な選択肢です。
② CLEAR(クリア)スカルプケアシリーズ
次におすすめなのが、ユニリーバの「CLEAR(クリア)」です。
こちらは男女別ラインがあり、頭皮ケア効果が高いことで知られています。
メントール配合で爽快感が強く、夏場の使用にも向いています。
CLEAR(クリア)は以前はh&sと同じジンクピリチオン系の薬用成分を採用していましたが、現行の日本版シリーズでは処方が変更され、植物由来成分を中心とした処方にリニューアルされています。
そのため、h&sのような「薬用感」はやや控えめですが、爽快な洗い上がりと清潔感のある香りが魅力です。
③ BOTANIST スカルプクレンズ
ナチュラル志向の方には「BOTANIST スカルプクレンズ」も人気です。
植物由来の洗浄成分で優しく洗い上げるタイプで、香りもナチュラル。
“清潔感”よりも“自然派”の印象を重視する層に支持されています。
h&sの爽快感やメントール感はやや控えめですが、
地肌への刺激を抑えたい人や、乾燥肌タイプの方にはこちらが合うでしょう。
使用感は全体的にまろやかで、敏感肌でも使いやすい印象です。
h&sファンの声と今後の展望
SNSで続く惜しむ声
SNS上では、h&sシャンプーの一部終売を惜しむ声が今も多数見られます。
「学生時代からずっと使っていた」「他のシャンプーでは合わない」など、
長年愛用してきた人ほど喪失感を口にしています。
一方で、「パンテーンに乗り換えてみたら意外と良かった」という声も増えており、
ファンの間でも“次の定番探し”が進んでいる様子です。
ブランドが消えたわけではないため、愛着を持っていた人も安心して代替品を探せる段階にあります。
今後のP&Gヘアケア戦略に注目
P&Gはこれまで、ヘアケア分野で「パンテーン」「ハーバルエッセンス」「h&s」など複数のブランドを展開してきました。
しかし、近年はブランドの役割を整理し、
「パンテーン=髪質ケア」「ハーバル=香り」「h&s=スカルプケア」といった差別化を進めています。
今後は、これらの要素を統合しつつ、よりシンプルなラインナップに再構築していく可能性が高いでしょう。
今後のP&Gの展開次第では、h&sブランド名が再編・リニューアルされる可能性もあります。
ただし、現時点でブランド名の廃止が正式に発表されたわけではありません。
そのため、製品コンセプトや技術は今後も何らかの形で活かされていくと考えられます。
筆者としては、h&sは一時代を築いたブランドであり、
「頭皮ケアの入り口」として多くの人の生活に寄り添ってきた存在だと感じています。
だからこそ、ブランドの再編を“終わり”ではなく“進化の過程”として見守りたいと思います。
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